営業日記 11月26日 立川断層は動くか

当社は、宅建業の免許を持っており、不動産保証協会に入っておりますので、法定講習を受けないといけません。今回は、東京都本部(第5地区)の講習を受けてきました。

今回の講習の題は、「地震に負けない家づくり」で、第1部は、立川断層は、動くかというものでした。

立川断層は、よくニュースにも取り上げられるので、興味のある題材ですね。

第1部は、専門家による、立川断層のお話でした。

立川断層は、青梅市から立川市、府中市へ北東-北西に30kmくらい延びていると推定されており、深い断層なので、実際に見ることはできません。

http://www.jishin.go.jp/main/yosokuchizu/katsudanso/f034_tachikawa.htm

場所は、こちらのURLをご覧になってみてください。

立川断層については、国と東京都の二つの調査結果があり、結果が異なっています。

活動周期は、国の場合は1万年-1万5000年で、直近では1万3000年-2万年前に起きただろうから、今後30年に地震が起きる確立が2%(結構高い確率だそうです)とうことでした。マグニチュードは7.4位だそうです。

一方東京都の場合は、活動周期は5000年で、直近では1400年前に動いているだろうから、当面は起きないだろうという判断でした。こちらはマグニチュード7.1-7.3位だそうです。

この違いは、調査方法の違いだということでした。国は、全国の活断層をすべて調査しなければならないので、一律の基準でやる必要がある一方で、東京とは、独自に間接的な証拠も採用して判断しているそうです。

東京都の調査は、結構お金をかけていて、断層の両端に川があり、その川が、地震によっていつせき止められたか(断層が動くと川がせき止められる方にずれるそうです)を調査して、そこから、いつ断層が動いたかを推定したものでした。

東京都の調査は結構説得力がありそうで、国の調査は全国一律だから、そこまで調査しきれていないのではという印象でした。

マグニチュードの違いは、立川断層とその北にある名栗断層が一緒に動くかどうかということで、国は、一緒に動くだろうということで、考えていました。

聞いた全体の感想ですが、地震の専門家の方々も、アプローチの仕方で、意見が異なることが多いような印象を受けました。また、実際に地震がいつ 起きるかというのを予想するのは、いまの技術だと難しいだろうなという印象でした。専門家の人も、講演の題のつけ方が上手ですよねといっていました。

個人的には、東京都の調査はよく調べているなあと感心しましたし、説得力を感じました。

今回の講習は長かったので、また次回更新時に書きます。地震が起きた際の被害や、震度などのシミュレーションのお話などです。

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