営業日記 11月27日 立川断層は動くか2

先日の続きです。

立川断層は動くかというテーマでしたが、東京都と国の調査では、結果が異なるというところまでのご報告でした。

次は、過去の地震(特に平安時代)との比較のお話でした。

貞観地震が起こった9世紀は、富士火山帯が活発で、関東・東北の地震も多かった時期でした。

その時代には、富士山が噴火し、溶岩流で青木が原ができあがり、神津島、三宅島、伊豆大島などの島々も噴火をしていたような時代でしたが、そのときにも立川断層は動いていないようでした。

特に今回の東北太平洋沖地震の影響を考えたときにも、この時代のものは参考になるようでした。ただ、その時代に、貞観地震が起きた後に仁和南海地震(今の南海、東南海、東海地震の連動型といわれているようです)が起こっているので、それが不気味だということでした。

ただ、今回の東北の地震の影響で、立川断層が動き出すといっている人もいるようですが、今回の先生は、一概にそうでもないのではないかとお考えの印象でした。

次に、国の方で、東京で起きる地震について、いろいろとシミュレーションをしており、そのご説明がありました。いろいろと地震が想定されますが、立川市直下の地震の場合でも、このあたりは、震度6程度の想定だったそうです。

震度7は、いわゆる旧耐震(昭和56年以前の建物)の30%程度が倒壊するだそうで、それよりも低いようです。

ただ、立川断層が動いた場合の死者の想定は3,700人で、そのうち火災が2,100人ということで、火事による死者が重大なので、いかに火事による被害を減らすかがとても大事だということでした。

今の建物は、だいぶ耐震性の措置がなされているが、家が倒壊するというよりも、家具の転倒による被害も気をつけないといけないということでした。

あとは、エレベーターの閉じ込めも重大な問題だということでした。

地震がご専門の方でも、いつ地震が起こるというのは予測するのは、難しいということでしたが、それでもいろいろと調査をされているのだなあという感想でした。

また立川あたりの多摩は、地盤が全体的によさそうでした。

あとは、家の倒壊を心配するのも大事だけれども、火事や、家具の転倒の被害の大きさが、意外に大きいものということは参考になりました。

こちらのリンクで、いろいろと実物大の地震の実験をしていますが、
すごいです。

とくにオフィスビルでの想定の場合は、コピー機がフロアをぐるぐる動くので、凶器になっていました。

講習のご報告は以上です。

更新の励みになりますのでクリックをお願いします。

人気ブログランキングへ

にほんブログ村 住まいブログ ビルダー・工務店へ
にほんブログ村