営業日記 7月4日 計画道路の物件について

これも当社の建売でたまにあるケースなのですが、
敷地が計画道路になっている場合があります。

計画道路とは、都市計画(街の整備)の道路の計画の線が引かれているのですが、敷地にその線が掛かっているというものです。
計画道路といっても大まかに言って二種類あります。
ひとつは「事業決定」といって、すでに計画道路の事業を行うことを決定しているというものです。
これは、事業をすることが決まっているのですから、説明会から始まって、土地の収用をして、道路を作るところまで
決まっているということですので、時間はかかるでしょうが、道路を作るということを決めたというものです。

もう一つは「計画決定」というものです。これは、都市計画の道路を計画することを決定しているものです。
ということは、実際に事業をするかどうかは、また別に「事業決定」をしなくてはならないので、計画だけあるということです。
計画だけあるということは、いつやるかということは決まっていないので、近い将来やるかもしれませんし、当面そのままで何十年も先にやるかもしれませんし、
わかりません。役所の人に聞いてもいつやるかということは分かりませんといいます。
ただ、計画決定の中には、優先路線といって、平成27年ごろまでに優先して事業をしていきましょうという路線がありますので、そこは確認するべきです。
計画決定の中でも優先的ですから、事業に近々着手する可能性が高いということだからです。

要するに、実際に道路の工事が行われる確率の順番として・・・
計画道路(事業決定)>計画道路(計画決定・優先道路)>計画道路(計画決定)
となります。

家を探される中で、道路計画があるのを嫌う方もいらっしゃいます。せっかく永住しようとしているのに、いつ収用されるかを心配しながら住むのはいやだという
ことでしょう。そのお気持ちは確かにそのとおりだと思います。
一方で、計画道路をまったく気にしない方もいらっしゃいます。それぞれお客様の考え方次第ですから、どちらが正解といえるものでもないと思います。
また一方で、計画道路があるものを好む方もいらっしゃいます。その方の考え方としては、計画道路が実際に事業決定をされたとした場合には、ゆくゆくは、
公の機関が、そのときに実勢価格で確実に買い取ってくれるということだから、かえって安心だという方もいらっしゃいます。
これもお客様の考え方次第ですから、それも一つの正解ということではないでしょうか。