専務の書評 その十 12月17日 建築する動物たち
人間も家を建てますが、動物たちも家を建てる種類がいます。
例えば、アフリカの方のシロアリは、塚を立てますが、7-8メートルにもなるそうで、女王アリの部屋や、子育ての部屋、キノコを育てる部屋があり、全室に空気がいきわたるような換気システムまで備えているそうです。また、塚の内部が一定の温度となるように、日照を計算した塚の向きとなっているそうです。
シロアリは、木造住宅には、ありがたくない存在ですが、アフリカの方だとすごいものを建てるのだと驚きました。
また、ビーバーも全長数十メートルにもなるダムを作るそうです。他にも、いろいろと家を作ったり、罠をつくったりする動物を紹介して、どうしてそういう複雑なものを作れるかを考えている本です。
結局は、遺伝子の要素がつよく、何世代もわたって、試行錯誤されて、それで、遺伝的にそういう建築をするように伝わってきているそうです。だから、実際に何かを考えてやっているというよりも、遺伝的にそういうふうに行動して建築するそうです。
人間の家も、早い勢いで進化していますが、それは、人間の頭脳が発達しているからで、動物たちは、よく出来ている家ですが、それは長い年月をかけて作られてきたものだそうです。
また、動物は、美しさを感じるのかとか、実際に考えているのかや学習しているのかなどを実験して、生物学の本でしたが、動物の建築を見ていると、長い年月を経ているとはいえ、よく出来ているし、いろいろと参考になる部分もあるのではないかと思いました。
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