専務の書評その十八 3月3日 「防犯住宅」

今回は、「防犯住宅」という本です。こちらも、日経ホームビルダーという業者向けの雑誌が発行している本です。

防犯住宅にするには、どうすればよいのかということが、いろいろと書いてあります。

最近の犯罪の手口(鍵はどう壊されるとか、雨戸や格子の弱点など)や、それをどうすれば防げるのかを部位別(玄関ドア、窓、侵入しにくい外構など)の面から説明しています。専門的なものが多いので、一般のお客様はあまり読まれない本だと思います。

読んでみて思ったのは、いくら家を防犯一辺倒にしても、かえって、災害があったときに避難が出来なくなる(極端ですが家の窓にすべて格子をつけた場合)というデメリットもあります。また、防犯器具をいくらつけていても、鍵をかけていなければ、入れてしまうわけですから、防犯器具をつけるだけでは、100%防ぐことは難しいのではないかということでした。(もちろん防犯器具をつければ、防犯意識の高い家だというのはアピールできますし、器具自体も侵入を防ぐ効果はあります。)

本の中に統計がありましたが、泥棒が空き巣をあきらめる一番の理由は、近所の目だそうです。声をかけられたり、じろじろ見られたりするのを一番嫌い、あきらめる理由の60%を占め、それ以外は、30%ですので、一番の効果だといえそうです。そう考えると近所づきあいというのも大切なのかと思いました。

 

 

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